☆ウンポコロコ☆ 日刊笑笑新聞

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単行本ができるまで 


 ふだんボクがどのように本を作っているか簡単に説明します。分野によって異なる部分も多いのですが、一般的な実用書を例にします。
 まず案を練って企画書を作成し、それを出版社の編集者に見せます。編集者はそれを自分の案として社内の企画会議にかけます。企画が採用されるかどうかは、5000部売れる見込みがあるかどうかにかかっています。出版が決まると制作に入ります。急ぎでないかぎり、3〜6カ月間かけて制作します。
 編集は自分でしますから、コンテンツを書くライターと印刷用のデータを作るデザイナーを手配します。企画書を提出する段階で、ライターとデザイナーを決めている場合がほとんどです。画像が必要なときはカメラマン、絵柄が必要なときはイラストレーターに発注をかけます。図表や地図が入る場合は別途、専門のデザイナーに依頼します。
 ライターが原稿を書いている間、デザイナーは基本となるページのフォーマットや表紙などをデザインします。ライターの原稿が上がったら、プロ校正にまわしつつ、自分でも原稿のチェックをします。
 修正が終わったテキストデータはデザイナーに渡され、印刷用のデータが作られます。それが完成したらプリントアウトして初校紙とします。
 初校紙は、自分用、ライター用、校正者用、出版社の編集者用など4、5部は必要です。赤字が入った初校紙は、編集者であるボクが集め、赤字を合わせた初校紙を作ります。そして、この初校紙をデザイナーに回してデータを修正してもらいます。
 この修正データを印刷したものが再校紙になります。再校紙でも初校紙と同様の作業をして、印刷データを完成させます。再校紙に大量の修正が入ると、三校紙を出すこともあります。
 完成した印刷データは、印刷会社の営業マンに渡します。印刷会社では、デザイナーが作ったデータを自社のコンピュータに取り込んで微調整し、見本用の最終校正紙をプリントアウトします。この校正紙は、製本されていないだけで本物と同じものです。
 最終校正紙では、最後のチェックを行います。編集者であるボクと出版社の編集者は必ず目を通しますが、ライター、デザイナー、校正者たちが参加するかどうかはケースバイケースです。
 チェックがすべて終わると印刷工程に入り、数日〜1週間程度で見本が出てきます。見本ではおもに製本の具合などを、ボクと出版社の編集者がチェックします。重大なミスが見つかった場合は刷り直しです。見本に問題がなければ、印刷した紙をすべて製本し、指定された倉庫に納品します。
 これでボクの編集者としての仕事は終了します。あとは完成本を肴にした飲み会があるくらいです。
[10/02] 出版業界内緒話 | トラックバック(-) | コメント(-)
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