「ファビョン(火病)」は韓民族にだけ発症する一種のストレス症候群で、その病名は李氏朝鮮時代からありました。火は陰陽五行説の火のことです。火が体内に鬱積して病気にかかるので鬱火病とも呼ばれます。
火という漢字のイメージからすると、患者が大暴れしてしまいそうですが、実際の症状はそうではなく、精神的ストレスによって神経が過敏になったり極度の疲労感を感じます。呼吸困難や不眠症になるケースもあります。もともと中年女性に多かったのですが、最近は十代から二十代の若者(男女は問わない)が罹るようになり、韓国で社会問題化しています。
ボクはファビョンという病気について、ずっと疑問を感じていました。なぜ韓民族にだけ発症するのか。韓国人がそう言っているだけで実はただの精神疾患なのではないか。
ファビョンの人を何人も見ましたが、軽度のストレス病患者にしかみえません。どうしてファビョンの人だとわかるかというと、この病気の人は自分がファビョンに罹っていることを自覚していて、そのことを周りに吹聴するからです。
先日、製薬会社の営業マンがピョンさんを接待したとき、ボクも便乗してナイトクラブに連れて行ってもらいました。そこに精神科のお医者さんがいたので、これはチャンスとばかり、ファビョンについて根掘り葉掘り聞き出しました。
結論をいうと、ファビョンは文化依存症候群のひとつで、「恨(はん)」の感情から起こる精神疾患なんです。
だから、ファビョンは恨を共有する社会でしか罹りません。日本社会の中で育った韓国人はファビョンに罹りませんが、韓国で生まれ育った日本人はファビョンに罹ります。血縁ではなく、地縁が引き起こす病気ということです。
ボクは、恨は「アイゴー」だと思っています。アイゴーという哀しい叫び声が出る人は恨を持った人です。日本生まれの大和民族でも、韓国に長く住んで自然にアイゴーが出てくるようになったら、精神的には韓国人になっているわけです。
ちなみに、キム家の人々は、ファビョンとは無縁です。なにしろ、ところはばからず思ったことをそのまま口にする人たちですから、ファビョンに罹りようがありません。